“ 脱SNS”はじめました

※これはネットやSNSが有害であるとか、やめるべきといった趣旨の記事ではありません。自分のように夢中になりやすい、感情が乱されやすい人にはこのような選択肢もアリかなと思い、投稿したものです。

FacebookにTwitter、Instagram……。いわゆる「SNS」から距離を置くようになってもうすぐ一ヶ月になります。今も仕事や遊びでスマホやパソコンは毎日使っていますが、SNSへのアクセスは「ほぼゼロ※」になりました。

※たまに、奥さんの投稿をコッソリ見たりはしています……

SNS中毒!?

これまでは寝ても覚めてもSNS三昧。朝起きてから夜寝るまで、食事中も仕事中もトイレの中でもスマホを手放すことはありませんでした。常に自分の投稿に付いた「いいね」を数え、好きなフォロワーの投稿をひたすら追いかけ。特に用事がなくても、必ず手にはスマホが握られていました。今思えば、完全な「SNS中毒」になっていたのだと思います。

人に褒められたくて(いいね、が欲しくて)行動し、SNSにいい感じに書いてみる。それでも承認欲求が満たされないと焦り、イライラして気持ちが不安定になる。

他人のネガティブな投稿を見ては、イライラモヤモヤ。ポジティブで輝いている楽しそうな投稿を見ては嫉妬し、「それにひきかえ自分は……」とダメ思念に襲われ自己嫌悪に陥る。

挙げ句の果てには

「最近あの人が自分に『いいね』を押してくれないけど、嫌われてしまったのだろうか?」

「自分には『いいね』してくれないのに、あの人にはしている!」

ここまで来ると、もはや病気ですね?

きっかけ

そんなある日、何となく自分のスマホのDigital Wellbeing※を覗いてみたら、FacebookもTwitterも1日に3時間(合わせて6時間!)以上使っていることが判明。もちろん日によって多少の変動はあるものの、どちらにしても尋常な数字ではありません?

※「Digital Wellbeing」は、スマホの利用習慣を一目で確認できるAndroid™ 9 Pieから追加された設定機能。 毎日のデバイスの利用習慣を把握できる(iOSの場合は「スクリーンタイム」)

脱SNSに挑戦してみようと思ったきっかけは、友人がTwitterで紹介していたこの2冊の本。少しでもこの状況を改善したいと思っていた自分にとって、まさに救世主の登場と思われました。

「ほどほど」は難しい

ところがいざSNSの利用頻度を減らそうと思っても、これがなかなかに難しい。本の内容には心の底から共感できるのに、SNSから「ほどほど」に距離を取ろうとすると焦りや不安が生まれ、むしろ執着が強くなってしまうのです。

そこでタバコやお酒と同じように、SNSについても「ほどほど」で我慢を続け禁断症状に苦しむよりは思い切ってスパッと断ち切ってしまった方がいいのかも、と思うようになりました。実際、自分はこの方法でタバコを6年前にやめ、お酒も半年ほど前に完全にやめています。

まずはすべてのスマホやタブレットからFacebookなどのアプリを消し、ブラウザの「お気に入り」からもこれらのブックマークを消してしまいました。

見ない、書かない、気にしない

SNSを完全に断って最初の数日間は反射的にスマホでSNSをチェックしようとしたり、他者との繋がりが無くなってしまったような喪失感に襲われたりもしましたが、そのうち気にならなくなってきました。確実にこれまでよりもスマホを手にする時間が減り、目の前のことに集中できるようになった実感があります。

いつの間にかSNS中心で物事を考えるようになっていた自分の行動と考えをリセットし「そんなことは気にしなくていい」と自分に言い聞かせる。これだけで目の前を厚く覆っていた霧が、一気に開けるような感覚でした。

アカウントは消さずに残す

とはいえ、現在もアカウントは消さずにそのまま残してあります。

これは2つの理由があり、1つはSNS経由でしか連絡を取れない人が少なからずいるということ、そして過去に投稿した膨大な写真やコメントの記録は、大切な思い出として残しておきたいと思ったからです。

SNSのかわりに始めたこと

もともと文章を書くのは好きな方ですので、こまめに日記(というより行動記録?)を付けるようになりました。「WorkFlowy」というアウトラインプロセッサを使いスマホやパソコンで行動記録、思ったこと、覚え書き、Todo、何でもかんでも記録しています。もちろん公開を前提としていないので、誤字脱字も気にせず、言葉も選ばず、ひたすら頭に浮かんだことを文字にして記録してしまいます。

そして、一日の終りに(または翌日に)その記録を読み返しながら、ほぼ日手帳1ページにダイジェストとしてまとめて書き込みます。頭の中にあることを全部書き出して、整理して記録することで、自分の気持ちを客観的に眺めたり、感情が高ぶるようなことがあってもクールダウンして冷静に見ることが出来るようになったと思います。

※このあたりの自分が使っているツール類や活用方法については、また後日別の記事でご紹介していくことができればいいなと思っています。

脱SNSのメリット

脱SNSをしてから、物事に取り組むモチベーションや集中力の著しい向上を実感しています。というより、これまでどれほどSNSに心奪われていたのかと思うと恐ろしく感じます。

何となく読み始めた某小説もグイグイ読み進め、今は6巻目に入りました(全20巻)過去に何度読もうとしても集中力が続かず、いつも1巻の途中で挫折していたのに今更ながら、本を読む楽しさを取り戻したような気がします。

同様に、これまではどうしてもスマホ片手に「ながら」になりがちだった映画や音楽、落語などもじっくり腰を据えて楽しめるようになりました。

そして「広く浅く付き合う」のではなく、目の前にいる家族や友達との時間を大切に、楽しく過ごすことができるようになったと思います。

脱SNSのデメリット

今のところ、SNSをやめたことによるデメリットは特に感じていません。

あえて言うなら、(周囲から見ると)唐突にSNSをやめてしまったので「病気になったのではないか?入院したのではないか?」と心配されてしまうことがあった、ということでしょうか(スミマセン……)

まとめ

一番最初にも書きましたが、これはネットやSNSが有害であるとか、やめるべきといった趣旨の記事ではありません。

SNSと程よい距離感で付き合えているなら、それが一番です。

でも、もし「最近SNSに気持ちが引っ張られているな」と感じるなら、SNSとの付き合い方を少し見直してみるのも、アリではないかと思うのです。

最後に、「つながらない練習」からの一文を抜粋して、記事のまとめとさせていただきます。

決して、「つながらない」ことが本書の目的ではない。

本当に大切なものと、あなたがつながる。

それがゴールだ。

つながらない練習 安藤 美冬  (著) 

コメント

  1. Junshi.Ogi より:

    藤本くんが、お元気とのことでホッとしました。
    中々イイネが出来ず(私から送って良いのか悩んだりしていたので)、気にされていたのだとしたら、本当に申し訳なかったな…と思います。

    コロナ禍で何かと制約が多い日々ですが、上京される折にはお知らせいただけると嬉しいです。(良かったら、ファミリーでお立ち寄りください!)

    • 藤本 忍 より:

      コメントありがとうございます!
      いえいえ、自分だって他人に「いいね」したりしなかったりだし、そもそもコメントの返信も出来てないことありますし?
      そんなことで気分が振り回されてること自体がダメダメなんですよね(笑)

      今は我が家に手のかかる犬や鳥がたくさんいて、なかなか遠出ができないのですが、またのんびり上京出来そうなときにはよろしくお願いいたします♪

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